当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。
8月ごろに新宿の紀伊国屋書店に行った際、たまたま見つけた二冊の本。どちらも皇室の方が書かれた留学記。
特別、皇室に関心があるわけではなかったけれど(祖母が皇室ファンだけど)SNSでちょっと話題になっていたから留学記が出版されていることはなんとなく知っていた。
二冊並べておいてあって、なんか気になってしまったので、両方購入した。
紀伊國屋書店(新宿店)の売り場担当者さん、ここに戦略どおりに買った人がいます!!
本の感想を書くのはあまり得意ではないけれど、この2冊の本は誰かに伝えたくなるような魅力があった。
ネタバレはしない程度の感想です。
テムズとともに
天皇陛の留学記を読んで感じたことは「とっても大切な2年間で、この経験は大切な宝物なんだろうなあ」というのが文章の至るところから伝わってきた。
きっと今でもふと思い出すことがあるんだと思う。
楽しい、幸せな思い出があれば生きていける
思い出を糧に生きていける
ってよく聞くけれど、少し前まではあんまり理解できなかった。
「思い出だけじゃ、しんどくない?」「そのときに戻りたくならない?」というのが、ちょっと前までの私の考えだった。
でも、なんとなく最近はわかるようになってきた。
わかってないときにこの本を読んでいなかったら、また違った感想になっていたのかもしれないと思う。
赤と青のガウン
彬子女王の文才がめちゃくちゃ光っていた。
その場の情景がいきいきと伝わってくる文章で、思わずくすっとなるような部分もあり、終わりのほうでちょっと涙ぐんでしまった部分もあり、あっという間に世界に引き込まれた。
各章のタイトルがすべて四字熟語で構成されているのも魅力的。
オックスフォード大学で論文の随筆に没頭するという、自分の人生ではできない経験をこの本を通して、ちょっとだけ追体験できる。
論文や研究に懸命に向き合って、苦しんだり悩んだりしている場面はどちらにもあって、私の卒論が恥ずかしくなった。。。
もう一回書き直したいくらい(笑)